神奈川を瓦礫から守る会

反対署名運動が始まった経緯

神奈川でも、福島からは最も遠くに位置する小田原で、3歳の女児の尿から微量ながらセシウムが検出されました。母親が注意に注意を重ねて食事を与えていたにもかかわらず、です。このことから、神奈川県内であっても、通常と変わりない食事を与えられている多くの子どもたちが、既に内部被ばくしているだろうことは容易に想像がつきます。

この署名運動は、この事実に驚愕した1人の父親から始まりました。神奈川の地にこれ以上の放射能汚染を拡大するのは止めてほしいという一念からでした。 あかちゃんや幼い子の将来にかかわる放射能を少しでも避けたいという親の気持ちが、同じ想いの親たちの間で繋がりました。

協定書を守っている芦名町内会に深謝

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芦名にある
「かながわ環境整備センター」
県HPより

今日現在、神奈川の地に放射能汚染がれきが持ち込まれることなく、またそれらを焼却させずにいられることは、最終処分場のある芦名町内会が「協定書を死守」(会長長谷川氏のご子息の言葉※1)して下さっていることに尽きると思っています。

私たちは、神奈川県民として、ここに深く感謝の意を表します。 「放射性物質の危険性、当処分場が放射能廃棄物を 捨てる場所ではない、ゆえに環境への漏出の対応が できないこと、規約上県外からの廃棄物を受け入れら れないこと」等が地元説明会で挙げられました※2。 このような、放射能を憂慮する声の他にも、 「排水による放射能・有害物質による小和田湾の複合汚染の可能性、また処分場が活断層の上に位置することからくる心配」がありました。

知事ご自身も、議会でのがれき受入表明の席で今回の震災にふれた後「特に、大地震発生の切迫性が指摘されている本県にとっては、まさに他人事ではありません」と言っておられました。 芦名の方々が被災地を思う気持ちには、他地域の皆さんと変わるところはなかっただけに、受入拒否という選択は苦渋に満ちたものであったろうと察しております。
それを、マスメディアまで動員して「被災地を省みない地域エゴ」とレッテルを貼り、受入れを強要した広域処理推進をかかげる人たちのやり方には、同じ神奈川に居住する者として怒りをおぼえました※2

環境省や県が「絆」や「痛みを分かち合う」と言うのでしたら、芦名の方はこれまで 神奈川県の最終処分場を引き受けるという痛みを背負って下さっていました。今、私達は、これ以上の痛みを芦名の方々に背負って欲しいとは思っていません。

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